最近はだいぶ価格も下がってきて結構アリな感じだったので調べてみました

私がグラボを選ぶ時は、価格と冷却システムの質のバランスを考慮することが多いので、そのあたりを重視して選んでいく感じになります

つまりいくら冷却性能が高くても価格が異常に高ければ選択肢には入らないし
逆にいくら価格が安くても冷却性能が微妙だと、価格がちょい上でもワンランク上を目指したりもする
ただ、冷却性能に関してはサードパーティ製のヒートシンク、水冷システムを利用することで補えるのであまりに安い場合はクーラーを交換する前提で選ぶ可能性はある
幸い私の手元にその手のパーツがいくつかあるのでそのあたりも考慮して選びます

ファクトリーOCに関しては、性能に対する影響が他の要素を退けるほどに大きくないことと、冷却が考えられたモデルであればそれなりのOCされていることがほとんどで、製品による大幅な性能差につながることが殆どないということを踏まえあまり考慮に入れていません
あと、温度によってクロックが変動するということもあり、結局冷却性能がないとそもそもクロックを維持できず性能が下がるということも考える必要があると思います
ファンがスリーブ、ボールベアリングだとか、あとは本体サイズなども私の優先度的にあまり考慮に入れていないのであしからず




では早速比較していきましょう





SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 5700 XT 8G グラフィックスボード 11293-03-40G VD7077

RADEON製グラボを選ぶなら定番となりつつあるsappihire製のNITROブランドの最上位から選出

価格はRX5700XTの中では平均的なレベル
にもかかわらず冷却性能は現時点で販売されている製品でおそらくトップクラス(2020/4/30時点)

3連ファンに3スロットを専有する分厚いクーラー
ベース部にはしっかりとベースプレートを搭載
更にコーティング済みヒートパイプを5本と、かなり高級感のある作りのヒートシンクになっている
VRM(mosfet)の冷却はメインヒートシンクと一体化

基板を覆うカバーのメモリ部分などの高温部に極薄フィンを搭載しGPUコア以外に対しても相当な冷却への気遣いが見受けられる

そのヒートシンクの性能の高さからファンの回転数も抑えられかなり優秀

個人的にパソコンパーツでメーカー買いは非推奨派だがSapphireのNITROシリーズに関しては、毎回、そこそこの価格で最上位クラスの冷却性能を持っているのでかなりおすすめのブランドと個人的には思っている






NITRO+とあまり価格差がない
3連から2連にファンが減らされて、ヒートシンク面積が減っている
ヒートシンクの作りの丁寧さはそのままで、ベースプレート、ヒートパイプ、基板カバーのフィン等、NITRO+と変わらず搭載されているが、ヒートシンクのフィンの方向が基版に対して並行の廉価タイプに変更されている
ヒートシンクの面積、排熱の面積的にフィンは垂直のタイプの方が冷えるのでマイナスポイント
やはりこの価格差しかないので3連のNITRO+を選びたい
作り自体はかなり丁寧なのでもう少し安くなれば選択肢には入ってくるが現状NITRO+の存在があるので微妙。
サイズ的な問題で他メーカーの2連ファンのモデルを買うならこっちのほうがいい






PowerColor AMD Radeon RX5700XT 搭載 グラフィックボード GDDR6 8GB オリジナルファンモデル AXRX 5700XT 8GBD6-3DHE/OC

MSI、ASUSなどと比べるとあまり有名ではないかもしれないがRADEON製のグラボなら結構選択肢にはいってくるメーカーPower Colorの最上位ブランドRED DEVIL

RX580のときは2連ファンだったが今回は3連ファンに強化されていた

基板に対して垂直型の大型ヒートシンクを搭載し、冷却性能ではかなり上位に食い込んでくると思われる

ベースプレート搭載しており、ヒートパイプも5本と気合の入った作り
ニッケルメッキコーティングされて高級感もあっていい感じ

ただ、メモリ、VRMの冷却システムはNITRO+の方が作り込まれていたので今の価格だと、SapphireのNITRO+でいいかな

そちらよりも安くなれば十分選択肢に入ってくるいいグラフィックボードだと思う

ちなみにこのメーカー下位モデルは玄人志向にOEMされているのでメーカー名はあまり知られていなくても使っている人は以外に多い






ベースもしっかりありヒートシンクの作りは悪くないかと思ったが、実際の冷却性能はかなり低い模様

流石にヒートシンクが薄すぎたか?

ただ、価格は安くなりがち?な廉価仕様っぽいのでクーラー交換前提で4万切ればアリ







アスロックのハイエンドブランドTaichiシリーズ
見た目は派手で冷却性能も最上位クラスのものを持っているが…いかんせん値段が高い
冷却性能的にもSapphire NITRO+でいいか








このSTRIXブランドのグラボ、いつも異常に価格が高いが、今回もその例にもれず異常な価格の高さ
この価格を出すならより上位のRTXシリーズのグラボを買ったほうがいいような…
冷却性能に関してもNITRO+のほうが…
もし私がSTRIXブランドに価値を感じる人であれば買ったと思う






ASUS AMD RX 5700 XT 搭載 トリプルファンモデル 8G TUF 3-RX5700XT-O8G-GAMING

高耐久を掲げているTUFだが海外で酷評されているグラボ
でかい、高温、値段が高いの3重苦らしい
3連ファンだからといって何でも冷えるわけではないといういい例








MSI Radeon RX 5700 XT EVOKE OC グラフィックスボード VD7054

シンプルなデザインが目立つEVOKE
2連ファンだがヒートシンクはしっかりと作り込まれておりそこそこの冷却性能が期待できる
ただやはり価格が…
やっぱり他の製品と同様にNITRO+、PULSEの存在が痛い
NITRO+より安くなれば十分選択肢に入ってくると思う





今回もおそらくPowerColorの下位ブランドRED DRAGONのOEMかと思われる
パワカラは下位モデルでもベースプレート搭載していたりと、見えないところにもお金をかけているのでまあ安ければ選択肢としてはアリ
ヒートパイプは銅色むき出しだが5本搭載されておりまともな構成をしている
バックプレートのVRM部の裏側にも熱伝導シートがあり、廉価モデルとしてはかなり丁寧な作り込みがされている
クロシコは安くなる傾向にあるので十分選択肢に入ってくる

調べていくうちに流石に質が高すぎて違和感を覚えたので、そのあたりをもう少し調べてみると、どうやら今回はパワーカラーのRED DRAGONではなくパワーカラーの無印モデルのOEMな模様
もしRED DRAGONであれば廉価モデルとして鉄板なボードのなりそうだったが、流石にこの質であの価格は無理か

従来のRED DRAGONがブランドとして格上げされてRED DRAGONの下にもう一つブランドネームを持たない下位モデルが追加された模様

今回クロシコにOEM提供されたモデルはAXRX 5700 XT 8GBD6-3DHというモデルで
RED DRAGONはAXRX 5700 XT 8GBD6-DHR/OCというモデル

いくつかのメディアでもそこの勘違いがありこの無印モデルをRED DRAGONとして紹介しているサイトがあった






GIGABYTE AMD Radeon RX5700XT搭載グラフィックボード GDDR6 8GB 【国内正規代理店品】 GV-R57XTGAMING OC-8GD

ギガのミドルレンジモデル
このシリーズは以前から3連だがヒートシンクが薄いので見た目ほどの冷却性能はない
しかもヒートパイプダイレクトタッチ…
正直この価格帯でこれは痛い
現状の価格だとやはりNITRO+を買いたい








GIGABYTE AMD Radeon RX 5700XT搭載グラフィックボード GDDR6 8GB 【国内正規代理店品】 GV-R57XTAORUS-8GD

ASUS STRIXのGIGABYTE版のような製品



総評

Sapphire NITRO+の冷却性能と価格のバランスが強すぎて正直なところSapphire NITRO+一択感はある

現状あえて他の製品を選ぶ利点が見つからない







SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 5700 XT 8G グラフィックスボード 11293-03-40G VD7077



2020/4/30時点での情報です