メニーコアCPUはほしいけどRyzen 9 3900Xほどの性能はいらないし、かと言って8コアのRyzen 7 3700Xを買うのも面白くないし…
というわけで間を取ってThreadripper 1920x買ってみた
今回購入したのは以下のものです




AMD Threadripper 1920X YD192XA8AEWOF




ASRock AMD Threadripper対応X399チップセット搭載 ハイエンドATXマザーボード X399 Taichi

私にとっては初の12コアCPUです

今まで6コアのi7 3930kやら3960xとかRyzen 5 1600、2600xを使ってきましたが、初めてそれより上のコア数を搭載したCPUを購入したことになります
コア数、スレッド数だけ見れば倍ですからね
果たしてどんな性能を見せてくれるのか見ものです
(あっ…そういえば8コアのFX8150を使ってたことあったの忘れてた。だから厳密に言うと9コア以上のCPUは初めてということになる)

しかしこのCPU、12コアではありますが、1世代のRyzen、ZENアーキテクチャの製品なので
ゲームでは、現行の8コアのzen2アーキ Ryzen 7 3700Xに勝てません。
h265エンコードでは1920xが若干上らしい?
ところで、最近のマイブームはファイル圧縮なのですが、その用途においてもスリッパ1920xが若干下でした
参考にしたベンチが7zipのもので、私が最近多用しているのがrar5ということで圧縮形式に違いはありますが多分同じような傾向かと思います
それでも私が今使用しているzen、zen+アーキのRyzen 5よりは高いスコアなので良しとします
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(地味にこれで今家にあるAsrockマザー5枚目。手放した物含めると多分二桁は行ってる)
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Threadripper 1920x君

というわけで開封も終わりソケットに装着して起動を試みたのですが、まさかまさかで起動にかなり手こずりました
今まで多くのCPU、マザーを使ってきましたが、その中でもかなり起動までに苦労した方になります

特にThreadripperが持つような特殊なソケットは初めてだったのでそこでかなり苦労しました

CPUにキャリアフレームとやらがついていたりとピン折れ防止のための装着方法自体はかなり使いやすく、まさにサーバーグレードな高級品という感じだったのですが、残念な点が一つありました

ソケットをねじで止める時、1番のネジが空回りして全く穴に入ってくれないんですよ
かなり押し付けてやっと締まりました
後々調べてみると、この部分は個体差が結構大きいらしく外れな個体はこのような事が起こるらしいです
ちなみにネジ止めに使用するトルクスドライバーはスリッパ付属のものを使用するよう指示がありました
必要以上に閉めないよう、規定のトルクがかかると空回りするように設計されています
空回りさせるには結構強めに締める必要があります。(ちょっと怖いですがドライバーが空回りするまで締めないと後述の接触不良を起こします)

その後やっと電源を入れることになるのですがここでもトラブルが…
通電LEDは点灯するが電源入れてもファンすら動かない始末、デバッグコードすら全く表示されない

調べてみるとCPUの不良やソケットの不良の可能性が有るというような記述を発見
かなり焦りました

ただソケットのネジ止めがかなり固く、最後まで締め切るのが怖くて若干緩く締めていたので、もしやそれかと思い、CPUをもう一度装着&付属ドライバーが空回りするまでネジ止めすることでなんとか電源は入りました

しかし今度はデバッグコード00が常時点灯しBIOSに入らない
再度CPUをつけたり、電源ケーブル、メモリやらを抜き差しするとデバッグコードが微妙に変わる
何度か同じことしていたところ無事起動。
やっとBIOSまで到達しました

ここまでで1時間位かかりました

調べてみるとTR4ソケットは設置が結構シビアらしくCPUとソケットの微妙なズレでメモリの認識などの不具合が出る場合があるようで、こういう場合は少し押し込んでネジを止めるなどの工夫が必要なようでした
ピンが4千以上ありCPUソケット自体がかなり大きいので基板のちょっとした反りなどでも接触不良が起こり不具合が出るらしいです
かなり繊細ですね

こういう不具合はかなり分かりづらいので初自作なら詰んでたと思います
スリッパに関しては初心者はやめておいたほうがいいと思いました
PC専門店のワンコイン診断などでも、需要の問題からか診断用のスリッパを用意していない店舗があるらしく、スリッパの場合正確な診断が出ないこともあるとのこと

冷却にはTR4用本格水冷ブロック到着までの一時凌ぎに、放置していたEVGAのAsetek OEM 120mm簡易水冷を使用しました(だいぶ前にHD6970の水冷化に使っていた物ですね)
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(クアッドチャネル対応ですが良さそうな4枚組メモリが見つからないのでとりあえず今まで使ってた2枚組デュアルチャネルメモリで様子見。以前G.SKILLの4枚組メモリが安売りしてたときに買っておけばと少し後悔。よく見るとグラボ補助電源の接続の仕方があまりよくないですね。まあ実際のところ問題はないけど時間が有るときにでも直しておこう)

冷却には結構大きめのラジがついたものが推奨されているようですが定格1920xなら120mmでも十分冷えます
使用グリスは30g100円の激安グリスですが、アイドル時30度ほどでCinebench R15で60度ほどでした
OCCT AVXを実行しても80度以下に収まりそうです
消費電力は高いですけどダイの表面積が大きいので温度はそこまで上がりませんね
OCしないなら本格水冷もいらないような気がする
ちなみに1920xはT/ctlに27度のオフセットが入っているようでした

※追記
(ブースト切ってたの忘れてました><。ブースト入れて検証するとCINEBENCH R15で70度弱まで 温度が上昇しました。ブースト入れるならラジはもうちょい大きめのほうがいいかも)

HWmonitorなどの簡易的なモニターの場合T/ctlを温度として表記したりする場合もあるので、しっかりT/dieを表示してくれるHWiNFOを使うことをおすすめします
しっかり冷却しているのにアイドル時60度前後になっているようなときは、たいていT/ctlを読んでると思います

初期不良テストに関して
今回このCPUは本格水冷で冷やそうと思っており、TR4向けの水冷ブロックとその他足りなそうなフィッティングやらその他諸々を個人輸入をしていたのですが、到着まで一ヶ月以上は掛かりそうな様子。

そういうわけで初期不良テストをどうしようか悩んでいたのですが、スリッパにはAsetek製の簡易水冷に取付可能なTR4ソケット用の変換ブラケットがついており、その御蔭で使い回しだけで初期不良テストができました
(1万以上の簡易水冷はたいていAsetek OEMだから流用できる事が多い)
初期不良テストのためだけに、使いまわしができないTR4専用クーラーを買うという無駄な出費が抑えられて地味に嬉しい

使ってみた結果

現在rar5の圧縮に利用中ですが正直ryzen5と比べてもよくわかりません
まあ実際早くなってるとは思いますがきっちりとした比較をしていないのでなんとも
やっぱりゲームのようにリアルタイムにFPSが出るものは比べやすいですよね
現在圧縮に利用しているのでそれが終わり次第ゲームでもちょっと比較しようかなと思います
Ryzen5 2600Xの場合、アサクリオデッセイのようなオープンワールドタイトルの街中などではCPU使用率が常時8割~9割以上で50FPS程度(GPUへの負荷を抑えたカスタム設定)で60FPSを割ってしまう状況が多々ありました。状況から見て1920xを使うと多分60fpsは安定して出るようになると思う
特に私の場合、ブラウザやメーラー等の他のソフトを起動させたままゲームをすることが多いので、シングルスレッドの性能が下がってもスレッド数が多いほうが有利になりそう
シングルスレッドの性能自体は控えめなのでターゲットフレームレート60を超えるハイフレームレート帯では期待薄

一応X399 Taichiについてもレビュー的なもの

VRMは11フェーズ構成でmosfetにはIR3555Mというものが使用されていました

おそらくミッドレンジ以上のX570マザーでよく使われているIR3555と似たようなものだと思います
今となってはミッドレンジ帯に使われるレベルのmosfetですが2017年当時としては最高級クラスのvrmだと思います

ただフェーズ数的に、TR4の最上級のアップグレードパスとして存在する32コアの2990WXを安定して動かせるかどうかは微妙
温度はかなり高くなりそう

光り物に関して言えばそこはTAICHIなのであまり光りません
チップセット部とPCIEスロット(接続確認用?の小さなLED)が若干光ってるだけです

正直TAICHIはコレで良かったんですよね

X570 TAICHIは光らせまくりで値段も高いしでどうしてこうなった\(^o^)/って感じです

というわけでこのあたりで終わります



AMD Threadripper 1920X YD192XA8AEWOF



ASRock AMD Threadripper対応X399チップセット搭載 ハイエンドATXマザーボード X399 Taichi




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